暮らしの工夫を知る

患者さんやご家族、友人、職場の方。
転移乳がんと向き合う全ての方に知っていてほしい事をご紹介します。

患者さんや周りの方々が
「いつもの暮らし」
を過ごせることが大切な目標のひとつです。

症状をコントロールするために入院することもありますが、転移乳がんの治療の多くは外来通院で行われます。患者さんたちは、治療のために常に病院や家にいるわけではありません。体調が良ければ外へ出かけたり、仕事や家事をしたり、趣味の活動を楽しむことができます。患者さんや周りの方が「いつもの暮らし」を過ごせること。これは治療を行ううえでの大切な目標のひとつです。

働くことをすぐに諦める必要は
ありません。

「転移乳がんになったら働けないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。がん患者さんのうち、3分の1が*働く世代(20〜64歳)です。仕事の内容や病状によっては違いますし、配慮や工夫が必要かもしれませんが、働き続ける方はたくさんいます。働くことをすぐに諦める必要はありません。

*「国立がん研究センター
がん対策情報センター」
がんと就労データ集
https://www.asahi.com/ads/nextribbon/data/

医療費や家計を助ける
お金のサポート制度があります。

医療費にまつわるお金のことは日々の暮らしと切り離せません。地域や国の公的なサポート制度を知っておくと仕事や暮らし、治療の選択肢も変わってきます。

例えば、病院で支払う負担額のうち、「自己負担限度額」以外をカバーする公的医療保険の「高額療養費制度」。病気やけがによる障害により仕事や日々の生活に制限が出てしまう際に支給される公的な年金「障害年金」。地域によってはウィッグなどアピアランスの助成金制度もあります。

お金にまつわる疑問や、不安は社会保険労務士やがん相談支援センターなどに相談できます。難しいと感じたら、まず専門家を頼りましょう。制度を理解し、使いこなすことでお金にまつわる心配が少し軽減するかもしれません。

患者さんや、ご家族、
友人、職場の方
それぞれの
立場で
相談できる窓口があります。

転移乳がんの治療や生活に不安を持つ患者さん、ご家族、ご友人や、職場の方、あらゆる立場の方の窓口として「がん診療連携拠点病院」や「地域がん診療病院」などには、「がん相談支援センター」があります。

がんのことに詳しい看護師やソーシャルワーカーがいて、生活のサポートのこと、お金や仕事のこと、家族や社会とのかかわりのこと、医療者とのコミュニケーションのことなど、幅広く相談に乗ってくれます。

その病院にかかっていなくても、地域の人はだれでも無料で利用することができます。こちらのページで各専門機関をご紹介しています。

相談できる場所・医療機関を知る ページへ

様々な支え合いの場があります。

治療に関する専門的な情報については、担当医をはじめとする医療関係者に相談することが基本になります。しかし、診療時など限られた時間の中で不安な気持ちや生活上の疑問点など、全てを相談することは難しいかもしれません。そのようなときは「患者サロン」や「ピアサポート」*など、同じ病気を体験した患者同士の支え合いの場があります。

最近ではSNSやオンラインのコミュニティを使ったピアサポートの場もあります。同じ経験をもつ仲間だからこそわかる不安や悩みをを分かち合い、生活のちょっとした工夫などの情報も得ることができます。

*「ピアサポート」とは同じ体験を共有する仲間同士で支えあうことをいいます。

患者同士の支え合いの場